中国輸入行う場合、仕入れのお金、日本までの送料、そして日本で掛かる税金、関税まで費用を見ておく必要があります。
仕入れの商品の値段は安かったのに、その他の費用が高かった…という事がないように、しっかりとある程度は事前に把握しておくようにしてください。
僕の元には、よく「Aliexpress(アリエクスプレス)から仕入れを行おうと思っているのですが、関税って必ず掛かるのですか?」
という質問を頂きます。
なので、今回は具体事例をあげて、中国輸入で掛かる関税について書いていこうと思います。
Aliexpress(アリエクスプレス)で掛かった実際の関税・税金について
※今回の事例は、Aliexpress(アリエクスプレス)、アリババやタオバオから仕入れた場合も同じです。
関税が掛かるかどうかは、結論から言えば、
「関税が掛かるか掛からないかは量によります」
僕自身、今は自分の商品を作って売ったり、個人や企業への貿易コンサルも行っており、かなりたくさんの商品の仕入れ結果を見てきました。
その肌感覚から推測してみても、少ない量(ダンボール1箱)の場合、関税が発生する確率は大体10~20%程度です。
海外への飛行機に乗ったことがある方なら経験があるかと思いますが、海外から日本に帰ってきて、日本に入国する際に、税関申告書というのを提出する必要があります。
そこに記載されている内容ですが、簡単に言うと、種類が規定以上の物は関税が発生するという内容です。
つまり、量が少ない場合は個人使用と見られ、関税が掛かる事はほとんどないという事です。
個人使用+1万円以下なら関税/税金は掛かりません
課税されるかどうかの判断は難しいところですが、個人使用かどうかは一度の輸入数量が多いか少ないかで判断されます。
例えば、以前に僕自身お皿を輸入しようとしたのですが、10枚程度なら個人用でも大丈夫ですが、30枚や100枚はさすがに個人用とは認められないと税関の職員からも回答をもらっています。
また、商品の価格+国際送料が1万円以下の場合は、関税は掛かりません。
※Aliexpress(アリエクスプレス)やタオバオ、アリババなどから商品が送られてくる時には、上記に当てはまる事が多いので、課税されたという報告は聞いていません。
ただし、量が多くなると販売用と見られてしまい、課税される場合があります。
商品によっては課税されない商品もありますので、詳細は税関のサイトをご覧ください。
【実例】中国輸入の関税事例をご紹介
下記は実際の例ですが、
2/10発送:6箱/DHL 税金など発生無し
3/2発送:3箱/FedEx 通関+手数料:8100円
4/16発送:1箱/EMS 税金など発生無し
6/10発送:3箱/DHL 税金+手数料:3980円
9/23発送:1箱/EMS 税金など発生無し
11/2発送:1箱/EMS 税金+手数料:1260円
12/11発送:1箱/EMS 税金など発生無し
という形で、1箱の場合はほとんど課税されませんでした。
11/2発送分においては、1箱だったのですが商品の数が約50個。
インボイスの価格も1万円を超えていたの、でやはり予想通り課税されました。
EMSなど郵便局経由の場合は、インボイスがきちんと貼り付けられていれば、荷物を受け取り時に払う形となります。
インボイスなどがなく、商品の価格が不明な場合は下記のような書類が届きます。
上記の場合、インボイスを提出して、関税をお支払い…という形になります。
DHLなどは別途下記のような形で請求が来ます。
ちょっとしたテクニック?
中国からの物流業者は、FEDEX、DHL、EMS、佐川急便…その他にもいくつもありますが、一番審査が税関での検査が緩いのがEMSです。
FEDEXとDHLはチェックが厳しいイメージがあり、関税が掛かりやすい気がします。
恐らく、個人→個人で送る際には、全世界的にもEMSが一番多いので、EMSは個人使用の物が多く、その他の物流業者は企業間の方が多いと見られている印象もあるかと思います。
ただし、EMSは量によっては値段が高くなります。
結局、Aliexpress(アリエクスプレス)から荷物を送ってもらう時には、関税や税金を払っても、DHLやFEDEXの方が値段が安くなる場合もあるので、このあたりはぜひAliexpress(アリエクスプレス)の方で交渉して試してみて下さい!
尚、中国輸入についての税金は下記を見てみてください。
Aliexpress(アリエクスプレス)から商品を仕入れた後の動き
Aliexpress(アリエクスプレス)から商品を仕入れて、商品も問題なく、販売しても普通に売れた時に、次の仕入れを検討する人が多いかと思いますが、そんな時はぜひ自分の独自商品を作ってみて下さい。
最近はオリジナル商品のハードルもどんどん下がって、Aliexpress(アリエクスプレス)などから仕入れるよりも、直接工場から仕入れた方がコストもかなり低くなります。
ただ、注意点もあるので下記も合わせて読んでみてください。