【保存版】縫製工場で小ロット生産を行う手順・価格を公開

独自商品・OEM

最近は小ロットでオリジナル商品を作りたいというお問い合わせが増えており、やはり日本でもアパレル商品のお店を出店する人が増えてきています。

特に問い合わせを頂く中で多いのが、普通のアパレルの服ではなくオリジナルの服が作りたいという要望が非常に多いです。

そこで本日は、「アパレルの服を自分で作ってみたいけれど、どうしたらいいのか分からない。工場に依頼する場合の手順や価格などについて知りたいな」

そんな疑問に答えます。

この記事を書いている僕は、某歌手グループから依頼を受けてTシャツを作ったり、自分で独自のデザインでデニムシャツやTシャツを作って日本で販売をしています。

工場でアパレル商品を小ロットで作る方法とは?

普段は、バッグやTシャツ、ズボンや財布などのオーダーを受けて工場によく足を運んでいるのですが、今回は、一番分かりやすいアパレルをオリジナルで作る場合のお話させて頂きます。

アパレル商品を工場に依頼する流れですが、簡単に書くと下記の流れになります。

1.作りたいアパレル商品のサンプルを用意
2.そのサンプルを工場に持っていき、作れるかどうか確認
3.ロット数(作る数)や値段、納期の確認
4.実際にサンプルを作成
5.問題なければ量産

それでは、順番に見ていきましょう。

1.作りたいアパレル商品サンプルを用意

まずは自分が作りたいサンプルを用意して下さい。まだサンプルがなければイメージに近い形やデザインの物を準備して下さい。

2.そのサンプルを工場に持っていき、作れるかどうか確認

実際にサンプル(もしくはイメージに近い物)を工場に持っていき、それを見ながら話を進めていきましょう。

3.ロット数(作る数)や値段、納期の確認

実際に作る数を工場に提示します。あまりに数が少ない場合は嫌がられる場合もあるので、事前に何枚ぐらいから作れるか聞いておくのがオススメです。

例:100枚から作れる場合
S、M、Lサイズそれぞれ33枚ずつで合計で100枚でも良いのかどうか、もしくは、1サイズ100枚なのか細かい部分まで確認して下さい。

ロット数が問題なければ値段および納期の確認を行います。また、不良品が出た場合はどうするのか?このあたりもきちんと話し合っておく必要があります。

4.実際にサンプルを作成

まずはサンプル料金を工場に支払って、サンプルを作ってもらいます。サンプルが出来たら、日本に送ってもらいます(もしくは再度工場に行って確認します)

5.問題なければ量産

品質に問題なければ、お金を払って量産開始となります。(お金は前払い100%の工場が多いですが、不安な場合は、生産開始前に70%、出荷前(商品完成後)に30%の支払いをする形で伝えてみて下さい)

流れとしては非常にシンプルですが、ちょっと分かりにくい部分もあるかと思いますので、具体的な事例を混じえて紹介もさせて頂きます。

工場でアパレル商品を実際に作った価格を公開

縫製系の商品を作る場合は、まずは手順として型紙を作ります。この型紙+生地代金+縫製代金、そして日本までの送料が払う費用となります。

箇条書きで大体の値段を書くと下記のような感じになります。

・型紙代金:300~500元
・生地代金:100~300元
・縫製代金:25~100元
・サンプル代金:100〜300元(実際に注文をした場合は不要)
・日本までの送料

あとは印刷する場合、その印刷の型代金+印刷代金という感じで掛かります。
※上記は参考の値段となりますので、複雑な服などであればもう少し値段が高くなります。

では、もう少し具体的にどれぐらいの費用が掛かったのか?実際のクライアントの事例を元に価格を書いてみます。

分かりやすいように3パータンでご紹介します。

・1枚だけ作った場合<特殊>
・3枚だけ作った場合<特殊>
・500枚作った場合

では、それぞれ見ていきましょう。

アパレルの服を1枚だけ作った場合

クライアントの1人がとあるブランドの既に廃盤になったズボンをどうしても欲しいということで、日本の縫製屋さんで見積もりを頼んだところ特別オーダーになるらしく、お値段はなんと5万円と言われたそうです。

だから、中国で作れないか?という問い合わせがありました。似たような生地を市場から探してきて、後は縫製工場で同じように作ってもらいました。

アパレルの服、1枚だけだったのですが値段は、合計550元(約9350円)でした。

詳細は下記となります。

型紙代金が300元
生地代金が200元
縫製代金が50元
合計550元(約9350円)

これを見て気づいた方もいるかもしれませんが、作った事のない形(工場にその型がない場合)、まずは型を作る必要があります。

ただ、この型紙は一度作れば、基本は何度も使う事ができます。つまり、型紙さえあれば、次回から同じものを作ろうと思ったら、生地代金+縫製代金だけですむので、気に入っている形(売れ筋の良い商品)があれば、カラーバリエーションを増やしたりも簡単に出来るわけです。

友人と共同で3枚作った場合

別のクライアントからは、有名なブランドの服を主婦仲間で欲しいと言っていたのですが、1着なんと2万5000円するらしく、「その形、デザインが気に入っているから同じように作れないか?」という依頼でした。

こちらも1枚の時と同じように作ると、合計625元(約10,625円)となります。

型紙代金が350元
生地代金が230元
縫製代金が45元

今回は、上記のパターンで3枚作ったので、

型紙代金が350元→同じ
生地代金が230元×3枚=690元
縫製代金が45元×3枚=135元
3枚の合計が1175元(約19,975円)

つまり、1枚あたりの値段は、19,975円÷3=6858円となります。

1枚だけだと、単価10,625円が、3枚で単価6858円という感じで、同じ型で欲しい商品があれば日本よりもかなりお得に作れるのです。

ショップ経営の方の場合

最後の事例は、アパレル系のショップ経営をされている方で楽天、自社ショップを持っており、月間200万円ほどの売上がある方なのですが、今は卸しの商品を扱っているので、独自で商品を作りたいというご相談でした。

話を聞いてみると売れ筋が決まっているようだったので、それらをサンプルで送ってもらって、型を取って、カラーバリエーションを増やそうということでMサイズで5色の色。それぞれ100枚ずつの注文でした。

合計500枚でどうなったかと言うと…

型紙代金が300元
生地代金が15元×500=7500元
縫製代金が25元×500=12500元
合計20300元(約345,100円)

つまり、345,100円なので、500枚作って、1枚あたりは690円。

今までの仕入れは2300円ほどで売値は3980円だったのですが、今回大幅にコストダウンが出来て本当に喜んで頂けました。(1ヶ月半ですべてが完売して今リピート注文を頂いています)

このようにアパレル商品をオリジナルで作る場合は、計算も非常にシンプルでたくさんのボリュームがあればあるほど、安くなります。

※最初に紹介した2つの事例「1枚のみ作る」「3枚のみ作る」というのは工場に嫌われるので、普通はやってもらえません。今回は分かりやすくお話する為に事例として出させて頂きましたが、通常は受け付けていません。

いかがでしたでしょうか?

中国ではイチから商品を作るのは非常に苦手なので、出来れば他社のデザインの服などでもいいので、サンプルがあった方が早く作れて時間とコストも節約できます。

ぜひ作りたいアパレルのデザインがある場合は、作ってみてくださいね。

その他の商品のOEMに関してはこちらの記事もぜひどうぞ。
→バッグや財布、エコバッグを作っている工場へ行って来ました!
→プライベートブランド(オリジナル)商品を作る前にやるべき3つの事とは?

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