広州交易会ってご存じですか?日本では知らない人も多いのですが、中国の広州で毎年行われている広州交易会は1957年から開始し、今年でなんと62年目。
しかも、今まで一度も中断したされた事がなく毎年春と秋に開催され、2020年4月で127回目を迎えます。(※今年の4月はコロナの影響でもしかしたら中止になる可能性もありますね・・)
この交易会では、世界210カ国から約20万人以上のバイヤーが集まり、日本人も5000名前後が毎回集まるかなり大規模な展示会です。
その規模が大きすぎるゆえ、毎回ジャンルごとに分けて行われます。2020年の広州交易会は、4月と10月の2回開催です。
それぞれの詳細ですが、
第一期:2020年4月15日-19日
第二期:2020年4月23日-27日
第三期:2020年5月1日-5日
第一期:2020年10月15日―19日
第二期:2020年10月23日―27日
第三期:2020年10月31日―11月4日
という形で開催されます。
※詳細のジャンルは下の方に書いています。
本記事では下記のような疑問に答えます。
では、実際に広州交易会に行った写真と共にご説明していきます。
広州交易会へ行ってきた
僕が今回参加したのは、下記のジャンルです。
キッチン用品/食器、セラミック食器、家庭用品、化粧品、アクセサリー、洗面用品、ペット製品/食品、健康/スキンケア、ホームデコレーション、ギフト。
交易会では中国中から最新の商品や特化商品など集まるので本当に面白いです。
会場までは地下鉄の駅「新港東」駅を下車して、徒歩2-3分で到着です。
到着したら、まずは受付を済ます必要があり、受付でバイヤー憧れのバイヤーカードを発行してもらいます。(※ちなみにこちらはインターネットで事前申請していれば無料でもらえて、当日申請の場合は100元徴収されるので事前申請がオススメです。)
また1度作成すれば毎年使えますので、使い終わった後も大切に保存しておく必要があります。
バイヤーカードを発行してもらったら、セキュリティーゲートでバイヤーカードのチェックを終えて、会場内へ向かいます。
会場は本当に広く、上記のようなブースが4階まで分かれており、同じような建物でAゾーン、Bゾーン、Cゾーンの3つありました。その広さゆえに会場内ではカートでの移動も可能でした。
最初に見たのは家具や寝具系でしたが、枕などはなんと6元=約115円。
最小ロットは1000個からでしたが、それでも淘宝網などと比べると本当に安いです。
パッケージを変える事も可能なのでこれだけで簡単にオリジナル商品が出来上がります。
ちなみに淘宝網では同じような商品は30元ほど。これだけでもかなりの差がありますよね。
そして次に見たのがコンパクトな学習机。色々な仕掛けがある机で面白そうでした。
こちらは最小ロット50台で価格は380元=約7300円。机を斜めに出来たり机の中にたくさん物を入れたり出来るようで主にアメリカでよく売れているとの事。色々なカラフルな色があったので、日本国内でも送料が合えば売れそうな気がしました。
こちらはLED型のロウソクで日本でも流行っていますが、現地で買えば値段は9元で最小ロットは1000個から。もちろんこちらもオリジナルのパッケージも可能です。
ちなみにAmazonでもよく売れていて、「LEDキャンドル」で検索するとかなりたくさん出てきます。かなりの価格差がありますねー!
ジェネリック家具もたくさんありましたが、こちらは完全オリジナルでのオーダーが可能との事で、足を好きな色に変えたりと…見たこともない家具などもありました。
他にもちょっと変わった面白商品もあり、ワインの空き瓶を加工した物も。
交易会では本当にたくさんの商品があり、他にも面白い商品がたくさんありました。
では、交易会で取引はどうするのか?について簡単に説明させて頂きます。
交易会での取引方法
交易会では、中国国内から最新の商品が集まっているので、面白い商品があればその場で値段を聞いたり商品の説明を聞いたり、値段交渉が出来ます。
基本的な通貨はUSドルでの決済で、最初に提示されるのは送料を含まない金額です。
後は取引量が多いのでどこの会社もコンテナ単位での注文が多いのですがこのあたりも交渉すれば融通はききます。
なので、興味のある商品があれば、「この商品はどう使うの?単価はいくら?最小ロットはいくら?日本まで送ってくれる?」など基本的な事を聞いた後に、名刺交換などをして詳細の見積もりを後でメールに送ってもらいます。
もちろんその場で契約する人もいますが、詳細の条件を詰める為にも後できちんと書面上でやりとりした方が安全です。
淘宝網などで買う場合は、商品は画像でしか判断できないのでこういう場所でその場で商品を手に取って見る事が出来るので、すぐに質問出来るのは非常にメリットが大きいですね。
交易会での過ごし方
交易会は1つのブースで6日間出店が可能なので、出来れば3日程度時間を取って行くのがオススメです。
1日目には商品をたくさん見て回ってホテルに帰ってから商品のリサーチ&価格調査などを行い次の日に交渉しに行ったり詳細を聞いたりするバイヤーが多いように感じました。
また規模が広いので1日では到底見て回れないのである程度ジャンルも絞った方がより効果的に仕入れが出来るかと思います。
ちなみに日本からもいくつかツアーなどもありますので、行く場合はそういったツアーに参加するのもいいかもしれませんね。
広州交易会詳細スケジュール
2020年の詳細予定ですが、下記のように大きく分けて3つのジャンルに分かれています。
【第1期】春季:4月15日―4月19日/秋季:10月15日―4月19日<9:30~18:00>
展示内容:(1)電子、家電製品(電子消耗品・情報関連製品、電子電気製品等)、(2)照明製品、(3)車両、部品(自転車、オートバイ、大型車両[屋外]、自動車部品)、(4)機械(動力・電力設備、大型機械・設備、小型加工機械、土木建設機械)、(5) 金属・工具、(6) 建材(建築・装飾材料、台所・洗面所・浴室設備)、(7)化学工業製品、(8)新エネルギー(太陽光・風力エネルギー関連製品)、 (9) 輸入展示区
【第2期】春季:4月23日―4月27日/秋季:10月23日―10月27日<9:30~18:00>
展示内容:(1)日用品(台所用品、日用陶磁器、家庭用品、個人ケア用品、浴室用品、ペット用品・ペットフード)、(2)ギフト(時計・メガネ、玩具、贈答品、祝祭日用品)(3)室内装飾品(工芸陶磁器、ガラス工芸品、編み製品及び籐・鉄工芸品、屋内装飾品、園芸用品、家具、鉄・石の装飾品及び屋外水治療施設)
【第3期】春季:5月1日―5月5日/秋季:10月31日―11月4日<9:30~18:00>
展示内容:(1)繊維、服飾品(紳士服・婦人服、子供服、下着、スポーツウェア・レジャーウェア、服装装飾品と付属品、毛皮・皮革製品・羽毛製品、家庭用繊維製品、繊維原料・生地、絨毯・タペストリー)、(2)靴、(3)事務用品、トランク・カバン、レジャー用品(体育・旅行・レジャー用品等)、(4)医薬、医療、保健用品(医薬保健品、医療機器、消耗品、手当用品)、 (5)食品、(6)輸入展示区
ちなみにこの時期会場近くのホテルは非常に取りにくく値段も上がるので早めに予約されるのがオススメです。
広州交易会に行く前の準備
中国ではLINEやGMAILなどが見れないので、VPNは先に準備しておいた方がいいです。短期滞在であれば無料でも使える物もあるのでチェックしてみてください。
まとめ
広州交易会は、毎年4月と10月に開催され、ブース数は約59,000。
規模が大きいので約1ヶ月ずつの開催期間絵もジャンルが分かれています。
広州交易会は本当にチャンスが大きいので、ぜひ参加してみて下さい!
尚、広州に行った時には、ぜひ卸売り市場や問屋街も見てみて下さい。広州交易会は仕入れでもロット数が多いのですが、広州市内で仕入れの際は1個からでも買えます。
詳しくは、下記の記事でも書いていますので、見てみて下さい。