中国輸入を行う場合、仕入れのお金、日本までの送料、そして日本で掛かる税金、関税まで費用を見ておく必要があります。
仕入れの商品の値段は安かったのに、その他の費用が高かった…という事がないように、ある程度は事前にしっかり把握しておくようにしてください。
僕の元には、よく「アリエク(Aliexpress)から仕入れを行おうと思っているのですが、関税って必ず掛かるのですか?」という質問を頂きます。
なので、今回は具体事例をあげて、中国輸入で掛かる関税について書いていこうと思います。実際に請求が来た時の写真もあるので、参考にしてみて下さい。
先に結論をまとめます
- アリエクで関税が掛かるかどうかは、荷物の価格と量によります
- 課税価格の合計が1万円以下なら、基本的に関税も消費税も掛かりません(一部の品目は除きます)
- 僕の体感では、ダンボール1箱くらいの少ない量なら、課税される確率は10~20%程度です
- 実際に僕が請求された金額は1,260円〜8,100円でした(手数料込み・実例は下に載せています)
- 「請求されなかった」という事も多いです。1箱の仕入れでは、ほとんど課税されませんでした
- アリエクだけでなく、アリババやタオバオでも同じです
- 【2026年の補足】少額輸入のルールは見直しが進んでいるので、記事の後半で触れています
アリエク(Aliexpress)で関税・税金が掛かるかどうかは「量」で決まる
※今回の事例は、アリエク(Aliexpress)、アリババやタオバオから仕入れた場合も同じです。
関税が掛かるかどうかは、結論から言えば、
「関税が掛かるか掛からないかは量によります」
僕自身、今は自分の商品を作って売ったり、個人や企業への貿易コンサルも行っており、かなりたくさんの商品の仕入れ結果を見てきました。
その肌感覚から推測してみても、少ない量(ダンボール1箱)の場合、関税が発生する確率は大体10~20%程度です。
海外への飛行機に乗ったことがある方なら経験があるかと思いますが、海外から日本に帰ってきて、日本に入国する際に、税関申告書というのを提出する必要がありますよね。
そこに記載されている内容ですが、簡単に言うと、種類が規定以上の物は関税が発生するという内容です。
つまり、量が少ない場合は個人使用と見られ、関税が掛かる事はほとんどないという事です。
アリエクの関税は1万円以下なら掛かりません|免税ルールの基本
課税されるかどうかの判断は難しいところですが、ポイントは次の2つです。
ポイント1:商品の価格+国際送料が1万円以下なら掛からない
商品の価格+国際送料が1万円以下の場合は、関税は掛かりません。
税関の説明でも、課税価格の合計が1万円以下なら、関税も消費税も地方消費税も免除される、とされています。
アリエクやタオバオ、アリババなどから商品が送られてくる時には、上記に当てはまる事が多いので、課税されたという報告は聞いていません。
ただし、次のものは1万円以下でも免除にならないので注意して下さい。
• お酒、たばこ
• 革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製の衣類など(個人的に使うギフトとして届く場合は除きます)
ポイント2:個人使用かどうかは「量」で判断される
個人使用かどうかは、一度の輸入数量が多いか少ないかで判断されます。
例えば、以前に僕自身お皿を輸入しようとしたのですが、10枚程度なら個人用でも大丈夫ですが、30枚や100枚はさすがに個人用とは認められないと税関の職員からも回答をもらっています。
なので、量が多くなると販売用と見られてしまい、課税される場合があります。
商品によっては課税されない商品もありますので、詳細は税関のサイトをご覧ください。
【実例】アリエク・中国輸入で実際に掛かった関税・税金
下記は僕が実際に仕入れた時の例です。
2/10発送:6箱/DHL 税金など発生無し
3/2発送:3箱/FedEx 通関+手数料:8100円
4/16発送:1箱/EMS 税金など発生無し
6/10発送:3箱/DHL 税金+手数料:3980円
9/23発送:1箱/EMS 税金など発生無し
11/2発送:1箱/EMS 税金+手数料:1260円
12/11発送:1箱/EMS 税金など発生無し
という形で、1箱の場合はほとんど課税されませんでした。
11/2発送分においては、1箱だったのですが商品の数が約50個。
インボイスの価格も1万円を超えていたの、でやはり予想通り課税されました。
ちなみに、2/10発送の6箱(DHL)みたいに、量が多くても課税されなかったケースもあります。
なので「量だけ」で決まるわけではなくて、申告した価格や商品の種類にも左右されるんだと思います。
アリエクの関税はいつ・どうやって払う?|EMSとDHL・FedExの違い
EMS(郵便)の場合
EMSなど郵便局経由の場合は、インボイスがきちんと貼り付けられていれば、荷物を受け取り時に払う形となります。
インボイスなどがなく、商品の価格が不明な場合は下記のような書類が届きます。
上記の場合、インボイスを提出して、関税をお支払い…という形になります。
DHL・FedExなどの場合
DHLなどは別途下記のような形で請求が来ます。
税関から連絡が来たらどうする?
「税関 アリエク」と調べる方も多いと思いますが、荷物が税関で確認されると、上記のEMSのように書類(通知書)が届く事があります。
その場合は、慌てなくても大丈夫で、インボイス(商品の金額が分かる書類)を提出して、必要な関税・税金を支払う形になります。
商品の金額が分かる書類を用意しておく事で、スムーズに進みます。
アリエクの関税が掛かりにくい配送方法は?(ちょっとしたテクニック)
中国からの物流業者は、FEDEX、DHL、EMS、佐川急便…その他にもいくつもありますが、一番審査が税関での検査が緩いのがEMSです。
FEDEXとDHLはチェックが厳しいイメージがあり、関税が掛かりやすい気がします。
恐らく、個人→個人で送る際には、全世界的にもEMSが一番多いので、EMSは個人使用の物が多く、その他の物流業者は企業間の方が多いと見られている印象もあるかと思います。
ただし、EMSは量によっては値段が高くなります。
結局、アリエク(Aliexpress)から荷物を送ってもらう時には、関税や税金を払っても、DHLやFEDEXの方が値段が安くなる場合もあるので、このあたりはぜひアリエク(Aliexpress)の方で交渉して試してみて下さい!
国際送料の目安については、こちらの記事も合わせて読んでみて下さい。
【2026年の補足】アリエクの少額輸入ルールは見直しが進んでいます
この記事の事例は過去の仕入れの記録なんですが、最近は越境ECがどんどん増えている影響で、少額輸入のルールが見直されています。仕入れのコストに関わってくるので、ざっくり押さえておいて下さい。
- 1万円以下の免税:今のところは続いていますが、国は見直す方針で、消費税を払う人を販売者側にする仕組みに変わっていく予定です。時期は2028年ごろとする解説があります。【公開前に財務省・税関の一次情報で施行日を確認】
- 個人使用の「0.6掛け」特例の廃止:個人使用の荷物は、これまで海外の小売価格の6割で課税価格を計算できたのですが、この特例が廃止される事になっています。施行日は、解説によって2026年4月1日と書いているものと、もう少し先と書いているものがあって、情報が分かれています。【一次情報で確認してから断定的に書く】
- 仕入れる側の対策:これからは、実際の仕入れ値をベースに税金を見積もっておくのが安全です。
最新のルールは、必ず税関のサイトで確認するようにして下さい。
仕入れる前に確認しておきたい事
仕入れの総コストは、次の合計で考えておくと安心です。
総コスト=商品代金+国際送料+関税・消費税+通関手数料
- 商品代金+送料の合計が、1万円を超えそうじゃないか
- 革製品、靴、ニット製の衣類など、免税の対象外になりそうな商品じゃないか
- 販売用として、個人使用の範囲を超える数量になっていないか
よくある質問
Q. アリエクで買うと、関税は必ず掛かりますか?
いいえ、必ず掛かるわけではありません。課税価格の合計が1万円以下であれば、基本的に関税も消費税も免除されます。僕の実績でも、1箱の仕入れではほとんど課税されませんでした。
Q. アリエクで関税を請求されなかったのですが、なぜですか?
1万円以下の免税の範囲だったか、課税の対象と判断されなかった、という事だと思います。実例のように、6箱でも課税されなかった事があるので、量や金額だけで決まるわけではありません。
Q. アリエクで関税が掛かる確率はどれぐらいですか?
僕の体感では、ダンボール1箱くらいの少ない量なら、大体10〜20%です。上の実例では、全7回のうち課税されたのは3回で、1箱の4回のうち課税されたのは1回でした。
Q. アリエクの関税は、いつ払うのですか?
EMSの場合は荷物を受け取る時に払います。DHLやFedExの場合は、別途、請求書が届きます。
Q. タオバオやアリババで仕入れた場合も同じですか?
基本的に同じです。どのサイトで買っても、日本に入る時の通関で判断されます。
Q. 仕入れた商品が売れて利益が出たら、税金の申告は必要ですか?
利益が出た場合は申告が必要になります。仕組みはこちらの記事で詳しく書いています。
仕入れが軌道に乗ったら、自分の独自商品も作ってみて下さい
アリエク(Aliexpress)から商品を仕入れて、商品も問題なく、販売しても普通に売れた時に、次の仕入れを検討する人が多いかと思いますが、そんな時はぜひ自分の独自商品を作ってみて下さい。
最近はオリジナル商品のハードルもどんどん下がって、アリエク(Aliexpress)などから仕入れるよりも、直接工場から仕入れた方がコストもかなり低くなります。
ただ、注意点もあるので下記も合わせて読んでみてください。
まとめ
関税や税金が掛かるかどうかは、荷物の量と、商品+送料の合計金額で決まります。
1万円以下の少ない量の仕入れなら、課税されない事がほとんどです。
一方で、数が多い場合や1万円を超える場合は、実例のように1,000円台から8,000円台の請求が来る事もあります。
ルールの見直しも進んでいるので、仕入れの前にトータルのコストを見積もっておくようにしましょう。