Amazonドイツ(Amazon.de)で商品を販売するために商品登録を行ったところ、商品が販売できない状態になりました。
原因を確認してみると、ドイツの包装法(VerpackG)に基づくEPR対応として「LUCID登録」が必要とのこと。
日本のAmazonでは出てこない手続きなので、
「LUCIDって何?」
「どこで登録するの?」
「Amazonのどこに番号を入力するの?」
と、かなり分かりにくいです。
僕自身、Amazonドイツへの出品を進める中で実際にこの手続きを行ったので、この記事ではLUCID登録からAmazon Seller Centralへの登録まで、実際の画面を使って順番に解説します。
※この記事は2026年9月時点のAmazon Seller CentralおよびLUCIDの情報をもとにしています。
Amazonドイツで必要になる「LUCID」とは?
LUCIDは、ドイツの包装法に基づいて運営されている包装登録データベース(Verpackungsregister LUCID)です。
ドイツ市場で包装された商品を流通させる事業者には、条件に応じてLUCIDへの登録などの義務があります。
Amazon.deの販売でもこのEPR(Extended Producer Responsibility/拡大生産者責任)への対応が必要になり、必要な登録情報をAmazon側で確認できない場合、対象商品の販売が停止されることがあります。
ちなみに、LUCID自体への登録は無料です。
登録完了後、「DE+13桁」のLUCID登録番号が発行されます。
Amazon Seller CentralでLUCID登録画面を開く
まずAmazon Seller Centralから、
アカウント健全性 → アカウント健全性の管理 → コンプライアンスの管理
へ進みます。
Amazon Seller Central「アカウント健全性」
直接アクセスする場合はこちらです。
Amazon Seller Central「商品規約の遵守」
①「コンプライアンス情報を追加」をクリック
実際の画面では、
- Extended Producer Responsibility(EPR)
- 欧州森林破壊防止規則(EUDR)
- 一般製品安全規則(GPSR)
などが表示されます。
LUCIDはドイツの包装に関するEPRなので、ここでは
「Extended Producer Responsibility(EPR)」
を選択します。
②「ドイツの包装」を選択
EPRを選択すると、対象となる国・カテゴリーを選択する画面が表示されます。
「オーストリアのバッテリー」
「オーストリア電気電子機器(WEEE)」
「オーストリアの包装」
「ドイツの包装」
「チェコ共和国のバッテリー」
など、かなりたくさん出てきます。
Amazonドイツで通常の商品包装についてLUCID番号を登録する場合は、「ドイツの包装」を選択します。
バッテリーや電気製品の登録ではないので、ここは間違えないようにしましょう。
③ LUCID登録番号をAmazonへ入力する
LUCIDへの登録が完了すると、「DE+13桁」の登録番号が発行されます。
このLUCID登録番号をAmazon Seller Centralの「ドイツの包装」に入力して送信します。
その後、下記の画面が出たら登録は終了です。
Amazon側では、Seller Centralの事業者情報とLUCIDに登録されている情報を照合します。
Amazonの案内では、確認に使用される情報として、「会社名・VAT番号・税番号または商業登記番号・事業者住所など」が挙げられています
そのため、LUCIDへ登録するときはAmazon Seller Centralに登録している法人情報とできるだけ一致させておくことが重要です。
登録してすぐAmazonに入力すると認証されないことも
ここは結構重要です。
LUCID公式によると、LUCIDの公開登録簿は1日1回更新されています。
そのためLUCID登録直後にAmazonへ番号を入力すると、Amazon側からまだ登録情報を確認できない場合があります。
Amazon側も、登録直後についてはデータが確認可能になるまで時間がかかる場合があり、その後Amazon側での審査にも時間が必要と案内しています。
なので、
LUCID登録 → 番号発行 → Amazonへ登録 → Amazon側の確認
という流れになります。
「番号取ったのに販売再開しないんだけど!」
となっても、即座に登録をやり直さない方がいいです。
Amazonは、審査中にLUCID番号を再送信すると確認待ちの順番がリセットされる可能性があるとして、繰り返し再送信しないよう案内しています。
LUCID番号を取得するだけで終わりではないので注意
ここはかなり大事な部分なのですが、
「LUCID番号を取得してAmazonに登録すれば全部終了」
というわけではありません。
ドイツで一般消費者向けに商品を販売する場合、使用する包装によってはデュアルシステム(Producer Responsibility Organization / PRO)との契約・包装量の申告・料金の支払いなどが必要になります。
また、包装量についてLUCIDと契約したシステム側へ申告する義務もあります。
Amazonも販売者に対して包装量の定期的な申告について案内しています。
つまり、大まかには
LUCIDへの事業者登録 → 必要に応じて包装ライセンス契約 → 包装量の申告 → AmazonへLUCID番号を登録
というイメージです。
単に「Amazonの販売制限を解除するために番号だけ取る」と考えない方が安全です。
LUCIDへの登録方法
次の記事(またはこの下)では、実際にドイツの公式サイト「Verpackungsregister LUCID」でアカウントを作成し、LUCID番号を取得するところまで紹介します。
LUCID登録はオンラインかもしくは代理店を使って手続きができます。
登録では主に、
会社情報 → 責任者情報 → 包装カテゴリー → ブランド名 → 登録申請
と進みます。
種類は2種類あります。
紙100kg+プラスチック10kg
紙50kg+プラスチック2kg
有効期限について
有効期限は1年で、1月1日〜12月31日までとなります。
例えば、10月1日に登録した場合でも12月31日に期限が切れるので販売を続ける場合は翌年も更新が必要となります。
発行自体は2営業日ほどですぐに取得が可能です。
登録が完了すると、ZSVRから登録確認書類が発行され、LUCID登録番号を確認できます。
まとめ:Amazonドイツ販売ではLUCIDを先に準備しておくと楽
Amazonドイツへ商品登録してからLUCIDの存在を知ると、
「商品登録できた! → あれ、販売できない → EPR? → LUCID? → VerpackG???」
というドイツ語RPGが突然始まります😂
これからAmazon.deへ進出する場合は、商品登録と並行してLUCID・包装EPRの準備を進めておくのがおすすめです。
今回、実際にAmazonドイツへ商品登録した際には、
Seller Central → アカウント健全性 → コンプライアンスの管理 → EPR → ドイツの包装
からLUCID番号を登録する流れになっていますので、先にLUCIDの取得をおすすめします。
