中国で金属加工で部品を作ったらどうなんだろう?1個からでも作れるのか?値段は?品質は?納期は?お金の支払いは?色々知りたいな。
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている僕は、中国に在住10年。現在は自分の独自商品を販売しつつ、個人や企業からの貿易コンサルもしています。
中国で金属加工部品を作った場合の値段とは?
結論から言うと、平均して、日本の1/3〜2/3程度となります。
中国で金属加工を行う場合、まずは知っておくべき点が2点あります。
それが下記の2つ。
①加工する金属部品の形状や材料によって値段は変わる
②個数が増えれば増えるほど中国で作るメリットが増える
では、それぞれ説明していきます。
①加工する金属部品の形状や材料によって値段は異なります。
シンプルな形状の安い金属部品であれば、そこまで値段に差はありませんが、日本でも高い見積もりが出てきた商品ほど、中国では値段も安くなる事が多いです。
これは見積もりが高い商品=加工に時間が掛かるという形で手間がかかるので、その分の人件費代などが値段にそのまま反映されてきます。
その点、中国ではまだまだ人件費は安いので、加工に時間が掛かる金属部品でもコストを下げての制作が可能です。
②個数が増えれば増えるほど中国で作るメリットが増える
金属加工部品を作る個数が増えれば増えるほど、(中国と日本との差額)☓個数となるので、中国で金属加工部品を作るメリットは大きくなります。
逆に、個数が少ないと見積もりも高くなる傾向があります。(小さい部品の場合などは、200個以上、大きい部品の場合は1個からでも値段は日本よりも安いです。)
中国で金属加工部品の見積もりを取る時の注意点
中国で金属加工部品を作る場合いくつか注意点があるのですが、今回は必ず注意した方が良い2点をお伝えさせて頂きます。
①品質の認識に大きな差が出る!自分で工場を探す時は要注意
②金額はすべて(送料、関税など)がすべて含まれているか?
では、それぞれ説明していきます。
①品質の認識に大きな差が出る!自分で工場を探す時は要注意
中国輸入の経験がある方は、alibabaという中国の工場が探せるサイトで検索して、問い合わせする方がいるのですが、この方法はあまりおすすめ出来ません。
なぜなら、彼らは基本的には、海外の国をターゲットに輸出を行っている場合が多いからです。
海外向けと日本向けを作っている工場では品質レベルが全く違います。
だから、金属加工部品を中国で作る場合、問い合わせの際に必ず日本への出荷経験があるかどうかを聞いてみるのは大事です。
日本への出荷経験がない工場だと、品質レベルに大きな違いがありますので、注文をしたけど、不良品が届いたという事例が多数出ています。
※alibabaの金属加工部品を作る工場の中には、注文が欲しいが為に嘘を付かれる場合もあるので、気をつけて下さい。
金額はすべて(送料、関税など)がすべて含まれているか?
中国から日本に金属加工部品を送る場合、送料、さらには関税が掛かる場合があります。
また、中には、中国での増値税を後から請求される場合もありますので、見積もりが来たら必ずすべてが含まれている価格なのかどうか確認して見て下さい。
まとめ:中国で金属加工部品を作って感じている事
最近は、特に個人や中小企業の方からの依頼が増えているのですが、実際工場に見積もりをしてみると、大体、日本での見積もりの2/3ぐらいになる場合が多いです。
なので、見積もりが高い場合は、人件費が安い地域の工場で再度見積もりをする事によって、価格が下がる場合がありますので、ぜひ試してみて下さい。
ちなみに、最近、金属の機械部品を1個だけ作って欲しいと依頼がありましたが、色々な工場に見積もりを取った結果、価格は日本よりも30%程度安く作る事ができたので、1〜10個など少ない個数でもまだまだ中国で精密加工部品を作るメリットはあると感じています。
実際に作った工場は下記の記事でも紹介していますので、ぜひ見てみて下さい。